過払い金請求:裁判を起こした場合の流れ
アコムに対して過払い金請求訴訟を起こしました。
私の経験をもとに、以下に訴訟の流れを紹介したいと思います。
アコムの場合、過払い請求をするとまず少額和解を提示され、
納得できなければ交渉で和解額をアップさせていくか
(実際はさほど上がりませんが)即提訴となります。
提訴の場合、このような流れで過払い金を回収していきます。
@過払い金140万以上→地方裁判所に訴状等を提出し「提訴」
過払い金140万未満→簡易裁判所に訴状等を提出し「提訴」
↓ ≪約1か月≫
↓ ◆アコムからの答弁書(訴状に対する返事。訴状を「のまない」
↓ 旨が書いてある)
A第1回目の口頭弁論(=裁判の場)
・訴状、答弁書の陳述
・答弁書に上申書(=裁判官に出す手紙)がついてそこに和解案が
書かれていることもある。が、ここでの和解案は満5+5より低い。
納得できればここで訴訟内和解に。
・納得できなければ次回期日を決めて10分ほどでサラリと終わる。
↓
↓◆アコムから和解交渉もしくはこちらから和解の持ちかけ
↓ アコムは2回目の弁論前に態度を軟化させることが多い。
↓ 満額以上の和解案で手打ちとなるのがパターン。
↓ しかしあくまでも「悪意の受益者」で譲らないようだと
↓ 利息分の5%が付かなかったりする。
↓ 納得いけばそこで和解、納得できなければ判決まで戦うことになる。
↓ 判決まで行けば満5+5は確実。
↓
↓◆訴訟外和解に至らなかったら2回目のために準備書面(答弁書に
↓ 対する返事)の用意
(B第2回目の口頭弁論)
・結審 原告勝訴
以上。
このような流れで過払い金請求訴訟は終了します。
提訴をしても、最近では第1回目の口頭弁論の後でないと
満額以上での和解は出ないそうです。
過払い請求が増えて、それだけ資金繰りが悪化しているのでしょうが……。
とりたてて争点がなければ4か月もあれば判決に至ります。
何となく裁判の流れはわかりましたか?
やはり自分でやってみないことにはよくわからないかもしれませんね。
でも、基礎知識として頭に入れておけば、まったくわけがわからない
という事態にはならないと思います。
私は良い弁護士の先生と出会うことができたので
満額回収に成功することができました。
今から訴訟を起こそうとしているあなたにも
きっと良い結果が得られることを願っています。
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