過払い金返還請求訴訟に必要な書類とは
利息制限法というのを皆さんはご存じでしょうか?
この法律によって、消費者金融などの業者は利息を
15〜20%に制限されています。
しかし、実際のところ、それを知らない消費者も多く、
20%以上の利息をつけて返済するように
指示されている人も多いと言われています。
これを過払いと言うのですが、中には100万円を超える
過払い金を支払った人もいるのです。
もちろんこれは法律違反になりますから、取り戻すことができます。
個人的に金融業者に過払い金返還請求を行い、和解するのが
一般的かと思いますが、和解の場合、過払い金の
6割程度しか返還してもらえなかったりひどいときには
1〜3割の返還しか応じないところもあるそうです。
そういう場合には訴訟に進むことになるのですが、
そうなると弁護士を雇わなければならず、
さらにお金がかかってしまうから
1〜3割でも仕方がないと諦めてしまう人もいるようです。
でも、諦めないでください!
実は、自分で訴訟を起こすこともできるのです。
今回は訴訟の際に必要な書類についてご説明します。
☆訴状
訴状は2部作成してください。詳しく話せばいろいろとありますが、
最近では訴状のテンプレートをインターネットで簡単にダウロード
できるので、テンプレートを参考に空欄を埋めていけば大丈夫です。
☆証拠書類
証拠書類も各2部ずつ用意してください。
取引履歴、引き直し計算内容、過払い金返還請求書の写し、
過払い金請求書を郵送した際の配達記録が必要です。
過払い金返還請求を行う際に、
あらかじめコピーを取っておくと良いでしょう。
☆代表者事項証明
これは1部で構いませんが、法務局で取得する必要があります。
用紙に貼り付けるための登記印紙に700円かかります。
☆収入印紙、予納郵便
収入印紙は金融業者に請求する金額によって異なります。
100万円までは100分の1の金額を、それ以降は150分の1の金額を
用意することになります。
予納郵便の切手代は裁判所によって異なるので、実際に書類を
提出したときに問い合わせ、郵便局で用意するようにしてください。
1万円用意しておけば十分でしょう。
大変な思いをして訴訟を起こすわけですから、訴訟の際には
訴訟にかかった金額も請求するのを忘れないようにしましょう。
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