ちょっと待った! その返済〜非債弁済について
@取引履歴を取り寄せ、
A引き直し計算を行った。
B結果、過払い金が発生していることが判明。
C業者に過払い金返還請求書を送った。
そうこうしているうちに次回の支払期限が来てしまった。
さあ、返済しますか? しませんか?
答えは、「返済してはいけません」
なぜなら「非債弁済」とみなされ、
お金が返って来なくなってしまう可能性があるからです。
では「非債弁済」とは何なのでしょうか。
大辞林を見ると「債務がないのに弁済すること。弁済者が債務がない
ことを知っていた場合、返還請求できない」とあります。
過払い金が発生している時点ですでに、
払わなければならない債務はゼロであるはずです。
それ以上払う必要はないのです。
しかも請求を業者に送っています。にもかかわらず支払うのでは、
債務がないことを知っていながら弁済することになってしまいます。
民法705条にも明記されているようにこれは不合理な行為ですよね。
過払の事実があることを知ってしまった以上、それが返還されるべき
ものだとわかっているのですから、これ以上返済はないのです。
利息が付くからと払い続けていると、贈与と認められてしまう
ことだってあるのです。
もしかして3か月返済がないと「延滞」として
事故情報記載されることを懸念されていますか?
その件は、後で削除依頼をすればきれいになくなります。
一時的に記載されることを恐れるあまり、
当のお金が戻って来なくなる方が怖いですよね。
(例1)取引履歴を請求してからのち、返済をしてしまいました。
「非債弁済」となるのでしょうか。
⇒履歴の請求だけでは、返済の必要がないことをどの時点で
知ったのかがわからないため、業者としても「非債弁済」を
立証することはできない。
(例2)引き直し計算の結果、完済すると30万円の過払い金になります。
A案:店頭で完済&解約手続きと共に30万円の過払い金
請求を提出。
B案:過払いが5万円になるくらいのところまでいったん
返済し、5万円の過払い金請求でゼロ和解。
どちらがいいですか。
⇒完済の支払いと同時に請求書を出したら「非債弁済」を主張さ
れる可能性あり。ただでさえ満額取り返すには訴訟が必要。
ここはBの方が無難かも。
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