任意売却におけるサービサーって何?
任意売却の手続きをしようとする人、したことがある人は
サービサーという名称を耳にしたことがあると思います。
サービサーとはいったい何のことを指すのでしょう?
かつて、任意売却などの手続きの後に残った債務を回収するのは
債権者か代理人である弁護士だけが行っていました。
ところが、それでは追いつかないほど、多くの不良債権の処理が
必要となってきたため、民間会社にも債権回収を認めました。
それらの民間会社がサービサーと呼ばれています。
とはいっても、サービサーはどの民間会社でもなれるわけではなく、
厳しい条件をパスして法務大臣から許可を受けなくてはなりません。
サービサーの条件は
・資本金が5億円以上の株式会社であること
・業務に従事する取締役に1名以上の弁護士がいること
・暴力団員等が業務に従事していないこと
・役員に暴力団員等がいないこと
・債権回収に関して不正な行為をする人物がいないこと
・債権回収に関して債務者を脅迫するような人物がいないこと
などがあります。
このようにして許可されているサービサーは100社以上あって、
任意売却を行った後の債務などの回収にまわっています。
そして、サービサーには取り立て規則があって、
早朝、または夜間の自宅への電話連絡や訪問、
債務者の希望がないのに勤務先へ電話や訪問することを禁じています。
また、何度もしつこく電話や訪問をすることや、脅迫めいた態度や言葉、
もちろん暴力や大声をあげるなども絶対に禁止です。
さらに、警察庁長官にも立ち入り検査権が与えられているため、
規則を破って債権の回収を行ったり、不正な方法で債務者に対して
取り立てをしたりといった行為は行えないように配慮されています。
このようにサービサー=債権の回収会社といっても、
決して怪しい会社でもなければ、怖い会社でもありません。
金融機関や保証会社から委託されて、
債権の管理と回収を行っているだけなので、サービサーに
今後の返済が切り替わっても何も心配する必要はありません。
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