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自己破産 相談

破産管財人は破産者から搾取する仕事ではない

 

テレビドラマなどで、主人公の家が「破産」をした時に、破産管財人という
人が来て、家の中を見て回ったりしますよね。でも、大抵は破産した主人公は、
資産家だったり、会社の社長だったり、お金持ちの場合が多くありませんか?
さて、破産管財人とは、どういう人をさすのでしょうか。

 

破産管財人は、誰かが破産して初めて機能する職業です。しかし、多くの
破産の場合、破産の手続きが始められてすぐ、管財人の仕事は終わります。
なぜかと言うと、破産する人の大半が、資産を持たない一般人だからです。
テレビドラマに出てくるような、お金持ちでかつ破産をした人、の場合は、
換金できるような価値のある宝石や各種お宝、財産などを持つ場合が多いです
よね。この場合に初めて、破産管財人が動きます。または、「破産をした」と
言いながら資産を隠し持っている可能性がありそうな場合なども、破産管財人
が動くようです。
後者の場合は、聞き取りなどをするぐらいで、本当に破産なのか、不可解な
点はないかを見極めて裁判所に報告をします。
前者の場合は、実際に破産管財人が出向いて資産調査を行います。例えば
換金できそうな高価な宝石でも見つければ、それは売却をします。隠している
財産がないかどうかも調べるために、郵便物を全て押収し、関係しそうな
郵便物を探します。しかし、いくらお金持ちと言えど、生活必需品は一般家庭
とそう変わらないものを使っています。民事執行法という法律で、生活に必要
な身の回りの家電などは換金しない事になっていますし、車や保険、貯金

などは総額が100万円を超えなければ換金されないそうです。破産管財人は、
破産者の二束三文にしかならない生活必需品や預貯金をすべて押収して丸裸に
する仕事ではない、という事です。働いて得た収入は押収されないですし、
それを用いて光熱費などを支払う事もできます

 

破産管財人は、価値がある物を見極めて換金し、破産者が納めきれていない
税金をそれで充当し、余った金額から自らの報酬をもらい、更に余れば債権者
に配当します。ここまでが破産管財人のお仕事です。
破産管財人が介入するれば、「破産して、何もできなかった」という無力感
には苛まれず「払えるものは頑張って払いました」と思えるところが、
いいですよね。

 

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