個人再生で住宅を残すための賢いやり方

個人再生の場合は、ローンが残っているマイホームでも、
そのまま残すことができるというのが、最大の強みです。
逆に、自己破産だとマイホームを手放すことになりますからね。

これは、「住宅取得資金特別条項」によって住宅ローンだけは
特別扱いとなって、今まで通りのローンの支払いを続ける事によって
マイホームを残すことができますよ、と決まっているからです。

住宅ローンは特別の扱いとなって、その他の借金だけを
個人再生の手続きにかけて返済するという形になるわけです。

ローンが残っているマイホームを手放したくない場合で、
その後もローンを支払い続ける事ができる場合は、
迷うことなく、個人再生を選択することになりますね。

では、住宅ローンが完済している場合はどうでしょう？
この場合はマイホームがそのまま資産となりますから、
現在のマイホームの価値が計算されます。

そして、持っている財産＋マイホームの価値が総資産となって、
その資産に応じた返済額が決定されます。

よって、住宅ローンを支払っている人よりは、個人再生計画の
返済額が高額になるでしょうが、ちゃんとその分を返済するならば
そのままマイホームを残すことが出来ます。

ただ、マイホームの場合は金額が大きいですから、
マイホームの査定などを含め、債務処理の選択は、
専門家である弁護士などに相談してみた方が確かですよ。

次は自動車の場合です。
まずは、ローンが残っていて、名義がローン会社の場合です。
この場合は、自動車ローン分の借金も個人再生の対象となりますから、
債権が大幅に減額されてしまうため、ローン会社が損をします。

そのため、ローン会社はその自動車を引き取って処分することによって
少しでもローンの返済に充てようと考えると思います。
よって、この場合は残念ながら自動車を残せないと思われます。

どうしてもその車が必要なら、代わりに家族などが残りのローンを
支払っていくという交渉をすると大丈夫かもしれません。
または、自動車ローンを共益債権とする申し立てを裁判所に行う
という方法もありますが、これについては弁護士などに相談しましょう。

次は、ローンが残っていて自分名義の場合、
もしくはローンが残って無くて自分名義の場合です。
この場合は、自分名義の財産なので自動車はちゃんと残すことが出来ます。

ただ、自分の財産分として資産の総額が上がるので、
自動車の査定額によっては、返済額が増えることはあるかもしれません。

債務整理の強み専門家別ランキング

個人再生相談