“和解”で早期解決 VS“提訴”で満額返済
過払い金請求の裏には2つの気持ちが潜んでいます。
A:早くお金を取り戻したい
B:たくさんお金を取り戻したい
AとB両方を同時に満足させるような返還が理想ですが、
現実はどちらかを優先させる形になってしまいます。
あなたにとってどちらがより重要か。
参考のために請求後の流れを下記に簡単に記しました。
要はどの時点で納得するかです。
Aの「早く」を優先させる方は和解で、
Bの「たくさん」を優先させる方なら提訴でお金を取り戻すことになるでしょう。
@アコムから最初の和解額の提示がある
<個人請求の場合>
過払い金を返してほしい旨を文書(過払い金返還請求書)なり口頭なりで
伝えると、2〜3割、或いは5割を提示されるようです。
または過払い金を返還しない代わりに残債をゼロにするゼロ和解を提示さ
れることもあります。
ゼロ和解はかなり魅力的に見えます。が、はっきり言ってアコム側が有利
になるよう(アコムが得するしくみ)になっています。
きちんと引き直し計算をすればわかることですので、飛びつかないほうが賢明です。
<専門家に依頼した場合>
専門家であっても任意交渉(専門家は業者と電話で交渉するのが普通です)
では5〜6割程度のようです。
A妥協して和解案をのむか、交渉の継続で和解額を引き上げるか
@で納得するか否か。すぐにでもお金が欲しいなら、ここは妥協して
和解案をのむしかありません。
さすがにこの額ではなぁ、というのなら交渉を重ねて和解額をアップ
させていくことになります。
が、残念ながらアコムの場合、どんなに頑張っても任意交渉では7割どまり
と言われています。弁護士や司法書士であっても100%は難しいようです。
<個人請求の場合>
和解すれば1か月もせずに入金されます。額が低ければ即刻入金を条件に
交渉することもできます。とにかく早くお金がほしいなら、(過払い金額にもよりますが)
まずは7割を目標に交渉を進めてみてはいかがでしょうか。
<専門家に依頼した場合>
手元に帰ってくる額は7割、3割はセンセイへのお支払と思っておいてください。
センセイから6〜7割で和解するようすすめられたら、あなたの実際の
取り分はかなり少なくなるはずです。もちろん過払い金額にもよりますが。
専門家に依頼するなら最低でも9割回収をお願いしてください。
B提訴で満額ゲット
Aまでで納得いかなければ提訴です。
個人でも、専門家に依頼してもどちらでもOK。
ただ、訴訟となると専門家に依頼した方がよい結果になる可能性が高いです。
専門家に依頼した方が、自分にとっても安心で楽ですよね。
提訴→1か月後の第1回目の口頭弁論(=裁判の場)の期日前に満額での和解
→訴え取り下げ、となることが多いようです。
入金は提訴から早くて2か月。
ただ最近は、1回目の口頭弁論前の満額以上での和解は困難とも言われいます。
その場合、入金はもう少し遅れて3か月か、それ以上先もあり得ます。
いずれにせよ提訴に踏み切れば、金額的に納得できる形での和解となって
訴え取り下げ、入金という流れになるでしょう。
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